紀伊半島四万十帯, 音無川層群のタービダイト砂岩の化学組成
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概要
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古第三系音無川層群下部羽六累層のタービダイト砂岩の全岩化学組成をXRFで分析した.砂岩組成は, B.I.ダイアグラムで陸弧/開析島弧〜成熟島弧の後背地を示し, また, 化学組成に基づく他の識別ダイアグラムにおいても類似の造構場を示す.タービダイト砂岩内で粒度変化に対応した系統的な組成変化が認められるが, 砂岩部内においてはその変位幅はあまり大きくない.その上位のタービダイト泥岩では組成が大きく変わるが, 砂岩から泥岩までの一連のトレンドが認められ, hydraulic fractionationが確認された.タービダイト間に発達する半遠洋性泥岩はタービダイト泥岩とは異なる化学組成をもつ.
- 日本地質学会の論文
- 2000-09-25
著者
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