火成弧に由来する砂岩の化学組成
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概要
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火成弧に由来する日本列島の中・古生界砂岩の主成分化学組成を検討した。火成弧起源の砂岩の化学組成は, その源岩構成に強く規定されていると推定される。Al_2O_3/SiO_2-(FeO+MgO)/(SiO_2+K_2O+Na_2O)図を用いることにより, これらの砂岩の供給源であった火成弧の発達程度やタイプの相違をよく識別することができる。未発達な島弧から発達した島弧, さらに陸弧へと移行するに従い, Al_2O_3/SiO_2と(FeO+MgO)/(SiO_2+K_2O+Na_2O)は, 次第に増加する。解析された火山弧に由来すると推定される砂岩は, この図中において陸弧起源の砂岩とほぼ同じ領域を占める。日本列島のペルム系, ジュラ系および白亜系の砂岩をこの判別図にプロットし, これら各時代の後背地の性格を概観した。
- 日本地質学会の論文
- 1992-03-20
著者
-
公文 富士夫
信州大学理学部物質循環学科
-
君波 和雄
山口大学理学部地球科学教室
-
西村 年晴
兵庫教育大学自然系
-
西村 年晴
兵庫教育大学
-
君波 和雄
山口大学大学院理工学研究科
-
志岐 常正
京都大学理学部地質学鉱物学教室
-
志岐 常正
京大
-
公文 富士夫
信州大学理学部
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