四国西部の白亜系四万十累層群の砂岩化学組成と四万十帯北帯における岩石相ユニットの対比
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概要
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四国西部の白亜系四万十帯は, 砂岩の化学組成上の特徴から2つのユニットに区分される.この2つのユニットは, 組成的に四国東部の年代的に古いKS Iユニットと新しいKS IIユニットにそれぞれ類似するが, 相違点も認められる.そこで, 四国西部の白亜系四万十帯をKS I'とKS II'に区分した.九州東部の白亜系四万十帯砂岩の化学組成は, 四国西部の砂岩のそれに似ている.また, 赤石山地の白亜系四万十帯砂岩は, 四国東部の砂岩に似ている.すなわち, 九州東部の砂岩はKS I'とKS II'に, 赤石山地の砂岩はKS IとKS IIに区分可能である.KS I'-KS II'とKS I-KS IIとの境界は, ほぼ四国中央部に存在すると推定される.また, KS I'とKS II', およびKS IとKS IIとの境界年代は, 九州から赤石山地に向かい若くなる.
- 日本地質学会の論文
- 2000-09-25
著者
-
君波 和雄
山口大学理学部地球科学教室
-
三浦 健一郎
基礎地盤コンサルタンツ株式会社
-
君波 和雄
山口大学大学院理工学研究科
-
三浦 健一郎
基礎地盤コンサルタンツ
-
小柳津 篤
(株)富士和
-
小柳津 篤
山口大学理学部地球科学教室
-
石濱 茂崇
山口大学理学部地球科学教室
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