塩尻公明の教育思想研究 : 塩尻公明の歴史観と教育論(II)
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概要
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本稿は,『塩尻公明の教育思想研究―人格主義の教育学序説―』の第5章に当たる。塩尻氏は,優れた政治学者であったが,多方面に研究視野を広げた多面的な学者でもあった。彼がかなりの時間とエネルギーを注いだと思われる分野の一つが,教育論であった。本研究は,政治学者塩尻公明の教育思想に焦点を当てた研究成果である。ここでは,彼の歴史観と教育論についての主張をまとめ,若干の解説を加えていくことにしたい。本稿は前稿(Ⅰ)に続く,その(Ⅱ)である。目次1.進渉と自由の関係2.革命に関する意見(以上は前号)3.歴史観―進歩の物的条件4.階級観念と階級対策5.社会進歩に対する教育の威力について(本号)This article dealt with the educational theory of Koumei Siojiri.Koumei Siojiri(1901~1968)was one of the outstanding political scholars in our time in Japan.He published many political books.Then he was known as political scholar in Japan.But he was also a most influential professor and a good educator.He published many papers and books concerning education.So I would like to estimate him as a pedagogic scholar.This article is the fifth chapter of “A study on the Educational Theory of Koumei Siojiri:Introduction to a pedagogy of personalism.I analyzed the features of his historical view and educational view,and the relation of both.
- 大阪教育大学の論文
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