アメリカ教育行政学研究序説(第VI報) : 「科学的管理法」とアメリカ教育行政学
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概要
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19世紀末葉から20世紀初期にかけて,アメリカでは能率増進運動(efficiency movement)が発展した。この過程で,近代的な経営管理(business management)の諸理論が形成され,それらの理論が教育行政とその理論に大きな影響を及ぼした。その中心的理論がテイラー(F.W. Taylor,1856-1915)のいわゆる「科学的管理法」、(scientific management)である。本稿では,「科学的管理法」出現の背景,その原理の検討及びそれがアメリカの教育行政とその理論に及ぼした影響について考察してみることにする。This article dealt with the relation of scientific management to educational administration in the United States. In the first decade of the twentieth century, school administrators were under constant pressure to make education more practical in order to serve a business society better. They were brought under stronger critisms and forced to demonstrate first, last, and always that they were operating the schools efficiently. In the fall of 1910, a new idea concerning business management came out. This idea was a new system of industrial management known as "scientific management" or "Taylor System". Frederic W. Taylor's system of scientific management was adopted, interpreted, and applied chiefly by administrators. While the greatest impact was upon administration, the administrator, and the professional training programs of administration, the influence extended to all of American education from the elementary schools through the university. This article is composed of the first part of the uper theme.
- 大阪教育大学の論文
- 1982-10-31
著者
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