インターネット翻訳サービスにおけるユーザ辞書構築
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概要
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機械翻訳用ユーザ知識を翻訳ソフトの実ユーザから収集するために、インターネット上で翻訳サービスを公開した。ユーザは辞書登録によって自分のユーザ辞書を構築することができる。辞書登録は翻訳要求時に指定可能だが、翻訳サーバの用語抽出機能によって提示されて情報を再翻訳時に利用することもできる。サーバは原文を翻訳すると同時に、原文中の未知語や辞書登録されていない複合語を抽出し、辞書登録の候補としてユーザに提示する。9か月間の無料サービスで、約6, 700語の辞書データが収集できた。このうち約10%は用語抽出機能の抽出情報を利用したものであり、この機能が有効に利用されていることがわかった。ただし、抽出用語全体に対する辞書登録後の割合は2%とどまり、ユーザに提示するデータの品質として改良する余地がある。ユーザ辞書構築機能を備えた翻訳サービスにおいて、この用語抽出機能が効率的に機能していることがわかった。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1998-05-15
著者
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