オブジェクトの進化プロセスにおける統計的観測
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
1クラスあたりの行数やメソッド数, 1メソッドあたりの行数といった計測値の頻度分布は, 左に最頻値を持ち右に尾を引く形状を持つ.この分布の形状は開発言語やシステムの進化に依存しない形状として知られているが, この分布には, 漸進的開発によって, 尾が長くなったり, 最頻値の頻度が増加して山が高くなるといった変化が起こることもある.我々は, 計測値の分布が開発過程によって変化する点に着目し, 分布の変化と開発過程の因果関係を調査することにした.本研究では, オブジェクトの進化プロセスを定量的に観測した計測値の頻度分布に対して, 負の二項分布の適用を試み, 適合度検定を行った.さらに, オブジェクトの進化プロセスと, 確率分布モデルのパラメータの変化過程との対応を観測した.本稿では, 短期型開発と長期型開発といった開発方針の違いによるオブジェクトの進化プロセスを定量化した結果得られた確率分布モデルのパラメータの変化過程の差異について議論する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1998-07-23
著者
関連論文
- アスペクト指向技術とSNMPによるコンポーネント稼動状態測定フレームワーク
- アスペクト概念を持つステートダイアグラムの提案(アスペクト指向)
- アスペクト指向プログラミングへのモデル検査手法の適用(オブジェクト指向技術)
- モデル検査によるアスペクト指向プログラミングの検証
- 振る舞い仕様の実行時モニタリング
- ウインターワークショップ・イン・金沢報告 : 総括
- EJBコンポーネントアキテクチャのSPINによる振舞い解析(ソフトウェア工学の基礎)
- パネル討論会 : CASE環境の夢物語 : 革新的将来像 : 「CASE環境」シンポジウム
- 情報フロー・ダイアグラムによる組込みソフトウェア非正常系の分析手法
- ソフトウェア進化プロセスの統計モデル
- 要求分析のためのメタモデルの提案
- 要求分析のためのメタモデルの提案
- ユースケース定義のためのメタモデルの構築
- オブジェクト進化の定量的観測値からの分布モデルの推定
- 多重視点によるオブジェクトの組織化過程
- オブジェクトの進化プロセスにおける統計的観測
- オブジェクトの進化モデル構築に向けて
- ビジネスドメイン分析におけるゴール抽出技法の提案
- ビジネスドメイン分析におけるゴール抽出技法の提案
- OO'98シンポジウムモデリングワークショップ報告
- ○○'98シンポジウムモデリングワークショップ報告
- LispへのXML文書構造変換言語の埋め込みとそれのシャッフル表現への拡張
- ソフトウェア工学とさまざまな領域の行き来
- 1. ソフトウェア工学の40年(ソフトウェア工学温故知新)
- 3 問題フレームについて(要求工学)
- ユースケースによる安全性要求分析のための想定外シナリオ抽出法の提案(学生セッション I_要求獲得・分析)
- 新しいソフトウェアの実現 : 科研「情報学」プロジェクトA01柱を振り返って(「情報学を創る」-科研プロジェクトがめざしたもの)
- プログラム解析を提供するAPIの実現とその適用
- セキュリティポリシー変更に関するデザイン解析
- Frederick P. Brooks, jr. : The Mythical Man-Month : Essays on Software Engineering, Addison-Wesley(1975)(20世紀の名著各論)
- ロール概念に基づく発展型移動エージェント
- 経済ジャーナリストと計算機科学者の対話
- Enterprise JavaBeans^TMサーバ仕様の形式化と検証
- システム理解のための分散システムアーキテクチャの抽出
- 江戸日本橋町人地の幕藩制的構造 : 江戸町人地の研究 (2)
- 江戸日本橋町人地における幕藩制的構造の確立 : 江戸町人地の研究 (1)
- 江戸町人地の住宅 (主集 日本住宅史の現状)
- ウィンターワークショップ・イン・金沢報告 : 要求工学
- 輸配送計画システムのドメインモデル構築とその要求分析への応用
- IDEFを用いたスケジューリングシステム開発プロセスのモデル化
- 教育用プログラミング言語におけるオブジェクト共有機能の導入
- 初中等教育におけるオブジェクト指向プログラミングの実践と評価
- オブジェクトストーム : オブジェクト指向言語による初中等プログラミング教育の提案(オブジェクト指向技術)
- 学校教育用オブジェクト指向言語「ドリトル」の設計と実装
- Enterprise JavaBeans~TMサーバ仕様の形式化と検証
- 「情報処理学会論文誌 : データベース」の編集にあたって
- 芸術哲学者と計算機科学者の対話
- APSEC'97に参加して