システム理解のための分散システムアーキテクチャの抽出
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概要
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計算機ネットワークの発展に伴い,複数の計算機を結合した分散アプリケーションシステムの構築が盛んに行われている。これらのアプリケーションシステムは企業のビジネスと関わりが深く,システムを安全に,かつ一貫性を保ちながら保守することが要求される.質が高い保守を行うためには,ソフトウェアシステムの理解は必須である.アプリケーションの様々な特性の多くはそのアーキテクチャによって定まるために,複雑なアプリケーションシステムを理解し保守するにはアーキテクチャ情報が欠かせない重要な情報である.しかし,これらの情報は十分にドキュメント化されていない場合が多い.本稿では,最初に分散アプリケーションシステムを対象に,メンテナンスに必要とする具体的なアーキテクチャを概要アーキテクチャ,機能写像アーキテクチャ及び配置アーキテクチャに分けて記述する.次に概念的アーキテクチャに基づき,具体的なアーキテクチャを抽出するプロセスを示す.最後に具体的な分散アプリケーションシステムE-Processに対して,3種類のアーキテクチャを抽出することにより,その方法が有効であることを確認する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2002-05-10
著者
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