3 問題フレームについて(<特集>要求工学)
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概要
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どのようなソフトウェアもそれが対象とする問題領域があり,開発されたソフトウェアはその問題領域に導入され,その環境で動作することによって初めて意味を特つ.したがってソフトウェアの開発を計画する際には,いきなり解法を検討するのではなく,まず何が問題か,問題を構成する領域は何で,領域間にどのような構造があるか,という考察から始めなければならない.Michael Jacksonによって提唱された「問題フレーム」は,そのような問題の構造と特徴を明らかにするための枠組みである.一般に問題は,複数の「問題領域」,それと相互作用をする「機械」(開発を想定しているソフトウェアの載ったコンピュータ)と「要求」とて構成される.問題フレームはそのような問題を分類し,典型的な形態をパターンとして表現したものである.この稿では,このような問題フレームを要求定義技術との関連で概説する.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2008-04-15
著者
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