対訳例検索における速度と効率の平衡性
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概要
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本稿では, 実験用日英翻訳メモリーシステムを対象に, 語順と分かち書きが検索精度にどのように影響しているのかを検証する.このため, 文字列類似度計算法の代表例を, 語順を考慮するものと考慮しないものにわけて数個ずつ実装し, それぞれを文字ベースと単語ベースのインデクシングのもとで走らせる.翻訳出力の定性・定量評価は, 規範対訳との編集距離という完全自動化された手法によって実現する.実験の結果, 単語ベースのインデクシングよりも文字ベースのインデクシングの方が優良, つまり分かち書きは不必要, という結論に達した.さらに一般的には, 語順を考慮する計算法の方が考慮しないものよりは優れていることがわかり, もっとも効果的な手法は3演算編集距離であることが明らかになった.追加実験では, カタカナに変換したデータに対して実験を行い, 再度, 文字ベースのインデクシングの優勢を実証した.
- 2000-09-21
著者
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