研究情報の電子的流通における知的財産権保護の意義と手段に関する考察
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概要
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マルチメディア、インターネット等の技術の発達と普及に伴い、様々な分野の研究活動に歴史的な変化が生じ始めている。これらの技術により情報の流通が大幅に自由で容易になることに注目する立場から、知的情報の私有化を前提とする知的財産権制度の根幹を見直すべきとする意見も見られる。これに対して、本稿ではネットワークを介した情報流通において、著作権と特許権の重要性がむしろ増大することを指摘し、対策について検討する。対策としては、法律を含む制度、権利保護のための技術、並びに教育と組織構成を含む人的対策が重要である。特に本学会としては、ディジタル著作物の権利保護ならびに特許関連情報に関する技術開発と、「知的財産権意識高揚運動」に力を注ぐ必要がある。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1995-11-09
著者
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