知的財産権の保護強化動向に対する学術研究の立場からの検討
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概要
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高度情報化の進展する中で経済の持続的発展を図るためには, 財産的価値を持つ情報の創出を促進することが重要である.この意味で, 先進国が知的財産権の保護強化政策をとることには合理性がある.しかし, その制度設計によっては, 学術研究の発展に大きな打撃を与える恐れがある.これを避けるためには, 学術研究を知的財産の「付加価値拡大再生産活動」ととらえ, 特許法, 著作権法および新たに導入が想定されるデータベース保護制度等を通した新たな理念を確立しこの理念に基づく枠組みを設定することが必要である。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1998-09-19
著者
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