構文解析木を対象とするデータマイニング

概要

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この数年来、データマイニングという名の下に、大規模データベースから知識発見を行うことが重要視されている。特に、マーケティングを中心にビジネスへの応用が実社会でも成功しており、理論・開発・応用すべての面で研究が加速化している。コーパスは、まさにこのような大規模データベースである。最近はテキストマイニングの技術も急速な展開を見せているため、現在のデータマイニング技術をそのままコーパスへ適用しても、各種の成果を得ることが期待できる。しかし、構文木情報が付加されたコーパスデータを解析する場合は、当然ながら構文木のもつ構造情報の活用を指向することとなる。本論文では、最初に構文木の構造表記法について考察した後、データマイニングでよく使われる各技法毎に、構造情報の取り扱い可能性を評価し、同時に構文木に対する各種のマイニング法を提案する。さらに、構文木からの知識発見法として著者らが開発したデータマイニングのためのSYKDシステムについて解説をおこなう。
一般社団法人情報処理学会の論文
1998-10-23