干渉除去剤添加-原子吸光法によるカルシウム定量法の食品試料への適用
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概要
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干渉除去剤を添加して,原子吸光法でカルシウムを定量する方法の食品試料乾式灰化溶液への適用性を,アセチレン-空気炎とアセチレン-一酸化二窒素炎を用い,カルシウム,リン,カリウム,ナトリウム,マグネシウムを組み合わせだとうもろこし,"こめ"などの合成マトリックスモデル溶液を使って検討した.取り扱いの簡便なアセチレン-空気炎では,P/Ca比が0〜2,2〜10,10〜20及び20〜60に対して,リン酸の干渉除去のために,それぞれストロンチウム1000ppm, 3000ppm, 6000 pm及びランタン10000ppm溶液にしての測定が有効であった.アセチレン-一酸化二窒素炎では,カリウム250ppm以上,ナトリウム500ppm以上,ランタンあるいはストロンチウム10000ppm以上の溶液にしての測定でカルシウムのイオン化のほとんどが抑制された.両法をNBS標準試料のWheat FlourとRice Flourの乾式灰化溶液に適用したところ,その測定値は保証値とよく一致した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1981-06-05
著者
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