溶媒抽出による原子吸光法のための各種食品の乾式灰化方法
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概要
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食品試料{(10〜50)g}を乾式灰化して,鉛,カドミウム及び銅を溶媒抽出-原子吸光測定するための試料溶液の調製方法を検討した.穀類は490℃又は540℃で灰化したとき,その灰はリン酸過剰のため残存炭素が認められたが,その残存炭素を過塩素酸と硝酸で分解して1N塩酸試料溶液とすると,試験した3種の金属元素は損失がなかった.果じゅうや野菜の灰は,アルカリ性を示し,元素の損失が認められたが,試料にリン酸溶液を加えてリソ酸過剰で灰化すると,損失がなかった.大麦は灰化し,過塩素酸分解により,かなりの無水ケイ酸を認めた〓過することなく,1N塩酸溶液とすることで金属元素の損失がなかった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1976-03-10
著者
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