食品中の鉛,カドミウム及び銅の同時抽出-原子吸光分析法
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概要
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食品中の微量の鉛,銅及びカドミウムを同時に抽出して原子吸光定量する方法を確立した.IN塩酸溶液の鉛,銅{それぞれ(1〜30)μg}及びカドミウム{(0.2〜6)Fg}イオンは,リン酸濃度を約(4〜5)M又は硫酸濃度を約2.4Mとし,ヨウ化カリウム濃度を約0.7Mとして,メチルインブチルケトンによりヨウ化物として定量的に同時抽出できた.抽出時にpH調整の必要がなく,Fe^<3+>,Zn^<2+>,Mn^<2+>(各lOmg),Cu^<2+>,Pb^<2+>,Cd^<2+>(各5mg),Ga^<2+>(200mg,リン酸溶液中),Mg^<2+>(lOOmg)が共存しても妨害を受けずに抽出が可能であった.穀類及び果じゅうの灰化試料溶液につき標準添加回収試験を行ったところ満足すべき回収率を示した.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1976-03-10
著者
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