血清中のカリウム定量におけるフレーム光度法の信頼性
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概要
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リチウムを内標準とするフレーム光度法による血清中のカリウム定量の正確さを,同位体希釈質量分析法で確定された標準値を有する標準血清により評価した.リチウム(15mmol/l)を含む希釈液で血清及びカリウム標準液を正確に100倍希釈し,日立710型炎光光度計を用いて検量線法で定量を行った.検量線をリチウムを添加したカリウム標準液より作成した場合の測定値は,標準血清の標準値からおおよそ+5%の偏差が認められ,十分な正確さが得られなかった.一方,検量線をリチウムを添加した標準血清により作成した場合,その偏差はわずか-0.4%であり再現精度(0.5%)との比較からも極めて正確な定量法であることが明らかとなった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1989-09-05
著者
-
梅本 雅夫
中間法人検査医学標準物質機構
-
桑 克彦
筑波大学大学院人間総合科学研究科・臨床医学系
-
桑 克彦
筑波大学医療技術短期大学部
-
梅本 雅夫
山形大学 医学部臨床検査医学
-
谷 渉
(中法)検査医学標準物質機構
-
谷 渉
HECTEF SRセンター
-
梅本 雅夫
(財)化学品検査協会
-
谷 渉
(財)化学品検査協会
-
林 浩次
(財)化学品検査協会
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