ミニカラム濃縮法を用いた環境水中の直鎖型アルキルベンゼンスルホン酸塩の高速液体クロマトグラフィーによる迅速定量
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概要
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河川水などの環境水中における直鎖型アルキルベンゼンスルホン酸塩(LAS)をオクダデシルシランを化学結合させたシリカゲル(ODS)を充てんしたミニカラムで濃縮し,クリーンアップした後,HPLC用分析カラムに導入して分離し,蛍光検出器(励起波長225nm,蛍光波長290nm)で定量する方法について検討した.ODSミニカラムは試料注入用高圧六方バルブに装着し,ミニカラムで濃縮したLASを,バルブの切り換えによって,分析カラムヘ導入できるようなシステムにして使用した.試料水を非水系のメンブランフィルター(0.45μm)で濾過し,次いで残留物及びフィルターをメタノールで洗い,洗液を試料の濾液と合わせて試験溶液とした.その0.5〜5.0mlをシリンジでODSミニカラムに注入し,LASをミニカラムに濃縮した.50%メタノールをミニカラムに通してクリーンアップした後,バルブを切り換えて移動相(0.05M過塩素酸ナトリウム-アセトニトリル,2:3,v/v)をミニカラムに通し,濃縮したLASを分析カラムに導入して分離し,保持時間で同定,ピーク面積法で定量した.本法によるLASの検出限界は10ngで,5mlの試験溶液を注入した場合の定量限界は0.003mg/1であった.又,0.1mg/1濃度となるようにLASを添加した実試料からの回収率は90.0%で,相対標準偏差は2.6%であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1987-04-05
著者
-
中本 雅雄
大阪府公害監視センター
-
高見 勝重
大阪府公害監視センター
-
望月 京司
大阪府公害監視センター
-
加茂 智子
大阪府公害監視センター
-
杉前 昭好
大阪府立工業技術研究所
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高見 勝重
大阪府立公害監視センター
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加茂 智子
大阪府立公害監視センター
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望月 京司
大阪府立公害監視センター
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杉前 昭好
大阪府立公害監視センター
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中本 雅雄
大阪府立公害監視センター
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