スチレン-ジビニルベンゼン共重合体を応用した水質試料中の微量有機化合物の液-固抽出
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概要
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水道水などの試料水中における超微量有機物質の抽出・濃縮法について,スチレン-ジビニルベンゼン共重合体樹脂を充てんしたカートリッジを用いて検討した.カートリッジに充てんする吸着剤を選択するために,種々のスチレン-ジビニルベンゼン共重合体樹脂による水質試料中の全有機炭素の捕集効率を測定して比較した結果,表面積の大きいSP800などで最も良好な結果が得られた.そこで,SP800を充てんしたテフロン製カートリッジについては,1〜10μgの有機塩素系農薬,多環芳香族炭化水素類,脂肪族アルコール類,かび臭い物質及び脂肪酸エステル類などを吸着させ,残留塩素を処理した水道水を5l/h 以下の流量で20l通水し,それぞれの回収率について検討した.樹脂に残存する有機化合物はメタノール及びエチルエーテルで溶離させ,溶離液に10%塩化ナトリウム溶液を加え,有機化合物をヘキサン-エチルエーテル(1:1,v/v)で液-液抽出し,キャピラリーGC-FID,及びキャピラリーGC/MS(選択イオン検出)で分析した.それぞれの化学物質の回収率は63.5〜129.0%で定量値の相対標準偏差は2.1〜22.6%であった.
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1988-04-05
著者
-
山崎 裕康
大阪府公害監視センター
-
奥村 為男
大阪府公害監視センター
-
中本 雅雄
大阪府公害監視センター
-
高見 勝重
大阪府公害監視センター
-
奥村 為男
大阪府環境情報センター
-
中本 雅雄
大阪府公害監視セ
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