生物化学的酸素消費量の測定に関する共同実験結果
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概要
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河川水及び生活系排水を用いてBOD測定に関する共同実験(25機関)を実施し、BOD測定における隔膜電極法の適応性、希釈水の影響、BOD測定にける硝化作用の影響などについて検討した。共同実験用の試料は生活系排水とその活性汚泥処理水を使用し、希釈水はJIS法で調製した後20℃で1日以上培養したものを使用した。BOD試験はJIS法で行い、試料の希釈はCOD値を参考にして希釈した。同時に硝化作用の抑制剤としてアリルチオ尿素を希釈検水に添加しその抑制効果についても検討した。グルコース/グルタミン酸標準試料のBOD測定の所間誤差は相対標準偏差5.6%であったが、硝化作用の活発な試料では、BOD測定値の所間誤差が大きく、測定値の相対標準偏差は27.6-37.5%であった。その原因として、希釈倍率の所間差が指摘できた。隔膜電極法とウィンクラー・アジ化ナトリウム変法による溶存酸素の測定値は良く一致し、BOD測定値でも良好な相関が得られたが、アリルチオ尿素を添加した試料では相関関係は低下する傾向にあった。
- 社団法人日本分析化学会の論文
- 1989-01-05
著者
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