発光分光分析法による大気中の水銀の定量
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概要
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大気中の水銀の発光分光分析法を検討した.活性炭フィルター (ワットマン製ACG/B) を 0.02<I>N</I> ヨウ素溶液 20m<I>l</I> に10分間浸したのち乾燥する.このフィルターを通して, 大気を吸引し, 水銀をフィルター上に吸着捕集する.フィルターを 4mmφ に打ち抜き, これを12枚カップ電極に充てんする.ヒ素濃度 100ppm の内標準元素溶液 200μ<I>l</I> を滴下, 乾燥したのち, オリフィス直径 2.4mmφ のボイラーカップを装着する.直流アーク 15A, 電極間げき 3mm, 予備放電なし, 露光時間5秒で放電発光し, 水銀を定量した。<BR>水銀の飛散あるいはコンタミネーションなど分析誤差の原因となる前処理操作を簡略化したため迅速かつ精度よく分析でき, 変動係数は 14.8% であった.なお, 本法の定量範囲は大気中の水銀濃度に換算して 0.0008〜0.017μg/m<SUP>3</SUP> である
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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