発光分光分析法による浮遊粉じん中の鉛およびマンガンの定量
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概要
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発光分光分析法による浮遊粉じん中の鉛,マンガンの定量法を検討した.粉じんを捕集したろ紙を孔径4mmφ孔深5mmの6mmφ黒鉛電極に充てん,インジウム濃度10ppmの内標準溶液50μ<I>l</I>を滴下,乾燥する.この上に炭酸ナトリウム,黒鉛粉末1:6の重量比の緩衝剤粉末を充てん試料電極とし,直流アーク10A,分析間げき3mm,予備放電15秒,露光時間30秒で励起,鉛,マンガンを定量した.<BR>試料成分の飛散,コンタミネーションなど分析誤差の原因となる前処理を簡略化したため,迅速かつ精度よく分析ができ,変動係数は鉛,マンガンについてそれぞれ14.5%,8.1%であった.また分析感度が高く,テープ・エアー・サンプラーにより1時間ごとにろ紙上に捕集した浮遊粉じんを本法により分析することによって,大気中の鉛,マンガン濃度の時間別変化の測定が可能となった.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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