発光分光分析法による浮遊粉じん中の金属成分の定量
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概要
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ハイボリューム・エアー・サンプラーなどにより,ガラス繊維フィルター上に捕集した浮遊粉じん中の鉄,鉛,マンガン,バナジウム,スズ,ニッケル,銅の発光分光分析法を検討した.パラフインコート処理をした黒鉛電極内に,緩衝剤フッ化ナトリウム,黒鉛粉末を充てんし,この上へ粉じんを捕集したガラス繊維フィルターを載せる.内標準元素溶液を滴下,フッ化ナトリウムの加水分解によって生成したフッ化水素酸によりガラス繊維フィルターを分解させ,直流アーク10Aで励起発光,各金属成分を定量した.<BR>ガラス繊維フィルターの分解によってマトリックスの均一化ができ,フッ化ナトリウムの緩衝剤としての効果により,著しい分析感度の向上が認められた.また本法の変動係数は1.3〜13.1%であり,じゅうぶん浮遊粉じん中の金属成分の分析に適用できる.
- 社団法人 日本分析化学会の論文
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