ハイパーリンクの意味理解と意味ネットワーク形状への組織化

概要

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近年のインターネットの普及に伴い, WWW (World Wide Web)上で提供される情報は多様化・複雑化・大規模化の一途をたどっている。どのような情報がどこがら発信されているかを統一的に管理する機関は存在しないため, ユーザか必要な情報へ効率よくアクセスすることは非常に困難になってきている。WWWブラウザを用いて情報にアクセスしようとする場合, その時点で閲覧しているWWWドキュメントから直接リンクされているWWWドキュメントしか把握できない。このため, 必要なWWWドキュメントが現在閲覧しているWWWドキュメントから数段ハイパーリンクをたどった先にあることがわかっている場合でも, ハイパーリンクをしらみつぶしに探すことになり非効率的である。また, リンク先のWWWドキュメントの内容を表現するものは, リンク元のアンカー文字列だけである。そのため, 実際にハイパーリンクをたどった先のWWWドキュメントの内容が, 想定していたものと大きく隔たっているという状況が頻繁に生じてしまう。そこで, 本研究ではユーザのブラウジング環境の向上を目的としたWWWドキュメント間のノードリンク構造を視覚化するツールを開発中である(図1参照)。本稿ではそのツールに実装する手法として, WWWドキュメント間を関連づけているハイパーリンクの意味を理解することにより, WWW情報空間を意味ネットワークの観点から組織化する手法を提案する。
1997-09-24

ハイパーリンクの意味理解と意味ネットワーク形状への組織化

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