擬人化エージェントにおけるWWWブラウザを用いたマルチモーダルインタフェース

概要

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現在、社会の多くの場所にコンピュータが普及し、程度の多少を問わなければ、ほとんどすべての人がコンピュータと接して生活しているが、現状では人間側がコンピュータの都合に合わせて使用しており、コンピュータを扱うには知識や経験が不可欠である。もしもこのような前段階が不要となれば、初心者も手軽にコンピュータを扱えるようになる。一方、コンピュータになれた人でも、コンピュータとのより幅広いインタラクションが可能になれば、コンピュータをより有効に活用でき、多様な活動を行えると考えられる。そこで、当研究室では自然感の高い顔画像を有し、音声対話によってユーザとのコミュニケーションを行なう擬人化エージェント(VSA)というシステムが開発されている[2]。さらに、音声による応答と、データを表、絵、文を組み合わせてより分かりやすく表示するなどして、複数の知覚(マルチモーダル)を用いてユーザヘ情報を提供する機能が追加され、デパートの案内を目的としたシステムの開発が行なわれた[1]。また、このシステムには、ユーザとの対話を通じてより協調的な対話の実現を目指すための学習機能が付与されている[4]。これに加えて、本研究では、現在広く普及しつつあるWWWブラウザを利用してマルチモーダル応答を実現する。Netscapeなどの既存のWWWプラウザを利用することにより、マルチモーダルインタフェースの開発が容易になるだけでなく、従来のマウスのみを用いたブラウジングよりも柔軟なインタラクションが可能となることが期待される。
一般社団法人情報処理学会の論文
1997-03-12

擬人化エージェントにおけるWWWブラウザを用いたマルチモーダルインタフェース

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