統合化ファイルアクセス法(IFAM)の実現手法

概要

論文の詳細を見る
最近ますます需要の増加してきたマルチメディアデータを扱うことのできるデータベースを構築するにあたり、その基礎となるファイルアクセス法に目を向けると、従来のアクセス法にはいくつかの構造/操作上の制約があり、それが性能向上の妨げとなるとともにアプリケーションを作りにくくしている。よって、マルチメディアデータを効率良く操作できる機能を持ったアクセス法が必要となるが、従来のアクセス法に対応した膨大なアプリケーションを無視することはできない。新しいアクセス法としては、マルチメディアに対応する新しい機能とともに、従来のアクセス法との互換性を持ち、旧アプリケーションをそのまま使用できることが望ましい。そこで統合化ファイルアクセス法(IFAM)を提案した。これは、既存のファイルアクセス法の構造/機能を包含するとともに、無制限長レコードやマルチキーアクセス、レコード内操作などの機能を持ち、新しいアプリケーションにも対応できるものである。本稿ではこの統合化ファイルアクセス法を実現する際の具体的手法について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1992-09-28