地図システムのマルチポイントラバーシーティング
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概要
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計算機上の地図データにはベクトルデータのものと、ラスタデータのものがある。ラスタデータの場合、入力はイメージスキャナで行うが、一度に読み込める面積には限度があるため広域の地図を扱う際は分割してスキャンする。ところが、スキャンした複数の地図を単に並べただけでは境界にずれが生じうまくつながらない。原因としてはスキャン時の地図原稿の傾き・スキャナのフィードの滑べり・湿度による紙の伸縮等が考えられる。この問題に対し、ラバーシーティングという技術で解決を図る[LuPn87][Saal88]。ラバーシーティングとはラスタの画像をラバー(ゴム)のシートと考え、伸び縮みをさせて変形させ、境界付近のマッチングを図る技術である。従来はこの変形のために四つの点を引張るものだけが採用されていたが、充分な補正精度を得ることができなかった。そこで我々は、ずれている対象図形を任意の数だけ指定し補正するアルゴリズム、すなわちゴムシート上の何点でも引っ張ることのできるアルゴリズム(マルチボイントラバーシーティング)を考案した。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-09-20
著者
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