動画像内容検索方式の提案
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概要
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動画像は、時刻順に並んだ複数の静止画フレームの集合である。各フレームには、先頭から時刻順に番号が付けられており、この番号はフレーム番号と呼ばれている。再生を開始・終了するフレーム位置をフレーム番号で指定することで動画像の一部分を再生できる。単に動画像を再生するだけであれば、このフレーム番号によるアクセスだけでも十分である。しかし、動画像中に写っているもの(以下、動画オブジェクトと呼ぶ)を表示画面上でマウスを用いて指定し、その指定された動画オブジェクトに関連する情報を検索するというような機能を実現するためには、まず、マウスで指定した位置にどの動画オブジェクトが表示されているのかを知る仕組みか必要となる。しかも、ユーザは任意のフレーム位置で動画オブジェクトを指定する可能性があるので、すべてのフレームに対して、ユーザがマウスで指定した位置にどの動画オブジェクトが表示されているのかを知る必要がある。動画像のすべてのフレームに対して、各動画オブジェクトが写っている領域を逐一入力することは、現実的に不可能であり、以前からさまざまな解決案が提案されている。例えば[1]では、1.動画オブジェクトの動きを代表するフレームを選択し、各フレーム上で動画オブジェクトが写っている領域を入力する。2.その間のフレームに対しては直線で補間する。という方法を採っており、領域を入力する作業の工数を低減させている。しかし、直線補間を用いる方法では、複雑な動きをしている動画オブジェクトに対して、動きを忠実に再現することは難しい。本稿では、複雑な動きをしている動画オブジェクトに対しても適用可能である、動画オブジェクトの動きのモデル化と、それを用いた検索手法について提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1996-03-06
著者
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