複数の探索木を用いた地図データの空間探索
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概要
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空間探索とは, 空間上の探索範囲と呼ばれるある範囲の領域を指定し, その領域と交わりのある全ての図形データを取り出す処理のことである. ここで空間とは一般に n次元空間を指すが, 以下では2次元空間のこととする. 空間探索に用いられる図形データの探索木とは, 図形データの外接長方形の中心点の集合に対する探索木で, その各ノードに対して外接長方形を対応させたものである. 葉ノードの外接長方形はそのノードに対応した図形データを含む最小の長方形である. また, 非葉ノードの外接長方形はそのノードの下位にある葉ノードの全ての図形データを含む最小の長方形である. 通常, 外接長方形の各辺は x座標軸または y座標軸のいずれか一方と平行であるとする. 図形データの探索木の外接長方形と探索範囲の交わりの判定はその下位の葉ノードの図形データと探索範囲の交わりの可能性の判定として役立つ. すなわち, あるノードpの外接長方形と探索範囲が交わらなければ, この外接長方形はノードpの下位の葉ノードqの外接長方形を含むので,葉ノードqの図形データと探索範囲の交わりはない. このことが木探索のアルゴリズムと結び付いて空間探索を高速にする. 以上の空間探索は確立ざれた技術である.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1997-03-12
著者
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