個人情報の管理環境
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概要
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大型計算機におけるデータベースでは、不特定多数の利用者が任意のタイミングでこれを用いる環境が当然であった。高価な計算機資源を活用するためには、大量のデータを多数の目的で使用すべきであるという前提が存在したのである。しかし個人環境では、これらの前提に対してデータベースに対する価値判断もかなり異なったものとなる。最近の計算機処理能力の発展は驚異的で10MIPSを越える速度、10ないし20MBの主記憶、100ないし30OMBの容量のハードディスクが200万円前後で購入できる。この変化は、費用対処理規模の変化も引き起こす。つまり大型計算機の環境でしか実現できなかった処理が個人で行えるようになった。これらの状況から、専用目的の個人使用という、およそ逆の狙いをもつデータベースの出現が可能となる。つまり従来のものとは異なった新しいデータベース理論の適用が可能である。またアーキテクチャ的にも現在の個人レベルの計算機は大型計算機と異なっている。つまり主記憶の増大化である。個人レベルの計算機では1:1以下も珍しくない。つまり、主記憶データベースがごく自然に実現でき、2次記憶はむしろバックアップ域と考えることができる。本稿ではこのような個人環境でのデータベースの管理、利用方法を考察し、その処理モデルを提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
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