LCC-論理コンパイラコンパイラ
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概要
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知職処理を効果的に行うためのキーとなる技術は処理効率の向上にある. 導出原理は, 述語論理系で効率良い推論を実現するために提案されている方法であるが, 前方向や後ろ方向の連鎖, 深さ優先や幅優先の探索などを通じて, 複数の推論経路を幾度となく処理する必要がある. これまで導出原理には数多くの戦略が提案されている. これらは完全な形式システムでない場合もある. 主なものだけでも次のようになろう:・冗長なリテラルや項を簡単化する:消去戦略など・導出形を得るための節の選択方法の制限:意味導出, 線形導出, 単位導出など・記号やリテラルに順序を設ける:ロック導出, OL導出, OI導出など・導出形を得るための節の選択の条件化:SLD導出など・途中結果を保存し, 重複出現を抑える:OLDT導出などこれらは, 共通して第一階述語論理の推論規則として導入されたもので, いずれかが決定的に効率よい結果を生む上いうものではない. 例えば, ホーン節論理プログラムではSLD導出が用いられることが多く, 演繹データベースではOLDT導出を意識する. 知識処理の操作の向上からは, これらを使い分けることが重要であり, 導出原理に基づく一般的な知識処理戦略を指示する基盤が必要上なる. 熟理コンパイラコンパイラ(Logic Compiler Compiler, LCC)はこのような目的を持つメタ導出原理システムで, 次のような特徴を有する:・主要な導出原理戦略を記述できる・実行方式と独立して記述できる・実際の処理系は, 項書換に基づく並列モデルを利用する・メタ知識の記述を利用して, 処理の停止性を決定できることがあるこれまでの多くの知識処理法では推論過程を手続きと捕え, その制御を手続きの枠の内で扱おうこしている. 導出過程は宣言的に捕えられないのであろうか?メタ知識処理を宣言的に表わすことができるならば, 操作の意図が透明になり, 戦略記述と(戦略を実行するための)実現を独立に論じることができる. 例えば並列実行環境がどのような戦略を用いようと適用を探ることが可能である. 宣言的な意図の記述は, また戦略のモジュラー化を促進し, 例えば単一化の戦略と途中結果の保存方式を別個に表わすことも可能となろう. ここで提案する方法は, メタ知識戦略を静的なデータ構造として捕えようとする. すなわち, 節に対する操作を次のように与えるここができる:・節の集まりを単位として次の動作を決定するため, 代数操作を導入する・順序はリストで, 情報は順序組で, また候補節は集合で表わされる・これらの上で定義される操作を用いて導出形を決定する・必要なデータ構造は, ADTと見て宣言的に定義することができる代数的でありながら, 処理の宣言性を失わないように定義できる点に注目されたい. 筆者らの知る限り, このような代数的アプローチをとる提案はない.
- 1994-03-07
著者
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