実時間音声対話システムTOSBURGの開発(3)対話処理
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概要
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計算機との音声による自然なコミュニケーションを実現するためには、音声理解、応答生成およびそれらを統合するための対話処理が重要である。従来の音声認識システムでは、ユーザはシステムの要求にしたがって型通りに入力を行なう必要があった。しかし、話し言葉では、不要語(間投詞、言い淀みなど)、語順の入れ替え、省略が頻繁に見られ、対話の形態も多様であるため、計算機との自然な対話を実現するためには、できるだけ制約の少ない自由発話の理解を行なうとともに、認識処理における瞹眛性や誤認識などに対しても柔軟に対処できるような対話制御を行う必要がある。本稿では、限定したタスクで、利用者の発話に極力制限も設けない不特定ユーザ向の実時間対話システムとして開発したTOSBURG(Task-Oriented dialogue System Based on speech Understanding and Response Generation)のユーザ主導型の対話処理について述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-02-24
著者
-
竹林 洋一
(株)東芝研究開発センター
-
坪井 宏之
(株)東芝総合研究所
-
竹林 洋一
(株)東芝 研究開発センター 情報・通信システム研究所
-
貞本 洋一
(株)東芝総合研究所
-
新地 秀昭
東芝ソフトウェアエンジニアリング(株)
-
坪井 宏之
(株)東芝研究開発センター
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