コンピュータ・アニメーションにおける自動仮想カメラ

概要

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我々は,マルチメディアの理解,生成,ならびに変換に関する研究プロジェクトMULTRANをすすめており,その一環として,自然言語文章の物語をコンピュータ・アニメーションに変換することを試みている.しかし,コンピュータ・アニメーションを自動的に作成するためには,自然言語文章の内容から物語世界内の出来事を再現するだけでは不十分である,適当なビューイングすなわち仮想カメラの設定を行なう必要がある.従来,仮想カメラの設定に関しては,主に,対語的に指定させる方法がとられており,自動化については,ほとんど研究がなされていなかった,そこで,昨年我々は,対話シーンのように人物がほぼ静止している状況において,仮想カメラの位置と撮影方向とを(平面上で)自動的に設定する手法を提案した.しかしながら,[4]では,カメラの最適な撮影方向を被写体の方向ベクトルの重み付きの和として決定したため,被写体の方向ベクトルがすべて並行である場合にはカメラの撮影方向と位置が不連続に変化する,1つの被写体に複数の望ましい撮影方向が存在する場合を表現できない,等の問題であった.そこで,本稿では,上記の問題を解消したカメラ操作モデルを提案するとともに,被写体が動く場合のカメラ操作モデルをあわせて紹介する.
1992-02-24

コンピュータ・アニメーションにおける自動仮想カメラ

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