デジタルシステムの設計情報を用いた対象モデルの自動生成手法
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概要
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近年,エキスパートシステムの問題解決能力が問題となり,さの解決方法のひとつとして深い知識に関する研究が盛んに行なわれるようになってきた.その結果,問題解決の対象物を表現したモデルが重要視されるようになってきた.我々は,すでに対象モデルの概念およびその体系的モデリング手法について報告してきた.その応用例として,デジタルシステムを対象として,いくつかの故障診断システムを試作し,有効性を確認してきた.このモデルは客観的な情報をもとにモデリングを行なっているために浅い知識よりは知識を獲得しやすいと考えられる.その意味で,知識獲得のボトルネックの解消の一手段として期待される.しかしながら大模規かつ複雑な対象をモデリングする場合,利用者の負担は大きい.したがってこの知識獲得を自動的に行なう必要がある.また,CADが普及するに連れてCADデータベースの必要性が広く認められはじめてきた.その結果,CADデータベースの研究も盛んに行なわれている.CADデータベースに使われるデータモデルとしては,データも意味やデータ間の意味的関連をあつかっている意味データモデルがある.こにように,対象物を表現するものとして,対象モデル,意味データモデルが知識ベースおよびデータベースに存在する.またCADは,VLSIなどの設計などに広く使われている.したがって,知識獲得の一手法として既存のデータベースから知識ベースを生成する方法が有効であると考えられる.本稿では,知識ベースシステムの知識表現モデルとして有効である対象モデルをCADデータベースから自動的に生成する一方法について述べる.意味データモデルとしてはERモデルを持ちいる.さらにCADデータベースのモデリングの概念は文献に基づいている.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1992-02-24
著者
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