CAD機械図面の理解 : 対象構造の認識とそのルール構築について

概要

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CADの普及により、CAD図面情報の有効的な利用、あるいはインテリジェントCADへの要求が高まってきた。この様な要求に対し、設計対象のモデリング、または対象モデルの研究は機械設計において重要な課題である。一方、人工知能、特にエキスパートシステム(Expert System:ES)の研究においても、診断ESでの対象モデルの必要性、設計ES実現のためにも対象モデルの重要性が認識されている。しかし、電気系に比べ、機械設計での対象モデルの研究は、かなり対象にDomain Specificなモデルになるため、ほとんどその例が少ない。そこで、我々は対象モデルの概念をもとに、機械設計者が図面中の情報から図面の内容を理解するのと同様に、CAD機械図面の内容を自動的に理解する方法を試みている。今回、機械設計のなかで数多くの図面を抱えており、構造の簡単な問題としてBOLTを対象に、CAD図面情報から対象構造を決定するための方法とそのルール構築について報告する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1988-09-12