提案型DTPシステムにおける図表配置機能の評価・拡張

概要

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DTP(Desk Top Publishing)システムにおいて、標題、著者名、章、節などの論理構造や、図表の参照関係を自動的に抽出し、これらの構造を使って、従来人手で行っていたレイアウトの操作を自動で行うアプローチがある。しかし、完全自動の場合、生成されるレイアウトはシステムが最適とする一つに決定されるため、特に図表の配置などに関して、ユーザの多様な好みを反映することができなかった。このような問題に対処するため、我々は、提案型ユーザインタフェースを有する文書作成システムを開発した。このシステムは、レイアウトに関する知識と文書の論理構造に基いて、レイアウト候補を複数生成し、適切な順序でユーザに呈示する。ユーザは、その中から意図に合うものを選択し、対話的にレイアウト編集作業を進める。本システムはEWS上で稼動しており、また、当社の電子編集印刷システムDTP-7000に、AI自動しイアウト機能として搭載されている。我々は、本システムを使用して、レイアウトに関するユーザの好みが1つに定まらないことの確認、レイアウト候補の妥当性チェック、ユーザのレイアウト候補評価要因の洗い出しを目的として評価実験を行った。さらに、この結果をもとに、レイアウト候補の追加、ユーザ指定の図表割付けなどの機能拡張を行った。本報告では、この評価結果および機能拡張について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1991-02-25

提案型DTPシステムにおける図表配置機能の評価・拡張

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