話者の対象認識構造を分析する英語文パーザの基本的枠組
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概要
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三浦つとむは、人間の言語活動における対象認識、表現という過程的構造に着目した時枝誠記による言語過程説を発展的に継承し関係意味論に基づく日本語文法を提案している。時枝・三浦らの話者の対象認識構造を自然言語処理に取り入れることによって、より人間に近い自然言語処理が可能となることが期待される。本稿では、三浦つとむの説を英語文に適用した宮下眞二の英語文法の考え方を基に、話者の対象認識構造と英語文表現の関係を明確化し、一般化LR文法(富田法)をProlog上に実現したSGLRパーザを用いて試作した話者の対象認識構造を分析する英語文パーザのプロトタイプについて述べる。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1994-09-20
著者
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