用例翻訳における類似木構造生成法とその有効性

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概要

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本稿では、用例翻訳における基盤処理となる類似木構造生成法を提案し、その有効性について論じる。用例翻訳では、コーパスの中からどのように入力文と最も類似する文を検索するかが大きな問題となっている。これについては、従来、数多くの研究がなされてきたが、単文を対象としてきたものが多かった。しかし、実際の翻訳では複文や重文などに対応しなくてはならない。しかし、複文や重文をコーパスの中にすべて用意しようとすると、必要とする用例が爆発的に増加してしまう。このような問題を解決するために、本稿では、コーパスの中のすべての文に構文解析を施し、木構造の形で用意しておき、入力文が複文や重文であるとき、単文レベルの木構造を組み合わせることによって、入力文に最も近い構造を得る方法を提案し、その有効性を示す。
一般社団法人情報処理学会の論文
1996-03-06

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