非決定アルゴリズムを用いた格子結合型ネットワークの再構成アルゴリズム

概要

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現在、VLSIやULSIを用いて、10^3~10^4程度のマルチプロセッサを実装した並列コンピュータが実現されており、そのいくつかは商用マシンとして実際に機能している。近年、大規模な科学計算や脳細胞シミュレーションなど、従来の単一プロセッサ逐次型コンピュータで解くことは不可能とさえ言われている問題をこれら超並列計算機を用いて解こうという挑戦がさかんになされている。超並列システムのプロセッサ間結合形態はシステムを構築する上で重要な問題である。代表的なものとしてハイパーキューブ結合、多段網結合、格子型結合等がある。格子結合型マルチプロセッサシステムは最も基本的で単純なネットワーク結合で、超並列システムの実用化が大いに期待されている。また、平面配置が可能であることからWSI上にインプリメントするのが比較的容易であると考えられ、10^6~10^10程度の超並列マシンヘの応用が期待できる。WSIにインプリメントする際に問題となるのが欠陥箇所の救済である。(N+R)×(N+R)のアレイからN×Nのアレイを得るにはシフトパスの組み合せを探索すればよい。この探索の数は、故障数が多ければ多いほど、また、冗長PEが多ければ多いほど複雑になる。また、アレイのサイズが巨大になるにつれ、故障箇所を外部から調べるのは困難となる。そのためグローバルな故障情報を得ることは難しい。そこで、各PEが分散して故障情報を持っているローカルな情報のみを用いる再構成は超並列マルチプロセッサシステムでは重要な概念である。これらのことをふまえて、本研究ではローカルな情報を用いた非決定アルゴリズムを用いた再構成アルゴリズムを提案する。
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-09-27

非決定アルゴリズムを用いた格子結合型ネットワークの再構成アルゴリズム

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