OODBを用いたネットワーク環境データベースシステム

概要

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現在我々は、オブジェクト指向データベース(OODB)を用いて、ネットワーク環境のモデル化、データベース化を行ない、ネットワーク環境データベースシステム(LANDB)を構築中である.ここで、データベース化の対象となるネットワークの状態は常に変化しており、同様にネットワーク環境も変化している.この変化を静的なデータの入力方法と同様に、手作業により逐次データベースヘ入力することは、きわめて困難である.そのため、実際のネットワーク環境の変化をある程度自動的にデータペースヘ取り込み、よりよくその時点での現実のネットワーク環境を反映したデータベースとする必要がある.このようなデータベースを用いることにより、ネットワーク環境の情報提供、管理・運用支援を行なうことができる.自律オブジェクト[3]を用いて、ネットワーク環境変化を自動的にデータベースに取り込むモデルとその実現方法については、すでに論じた[4].本稿では、モデルに従ってLANDBシステムにネットワーク環境変化を自動的に更新する機能を実装したのでここに報告する.
一般社団法人情報処理学会の論文
1993-09-27