日本語音声によるリレーショナルデータベースアクセスの実現(<特集>新世代データベース技術 : インターネット・マルチメディア・モーバイルを中心として)
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概要
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本研究では, 日本語音声によるリレーショナルデータベースアクセスを考え, それを実現するシステムの構築を行った.まず, 音声による日本語質問文入力からSQL文への変換, データベースでの質問処理, 結果の日本語音声出力という一連の流れを処理できるプロトタイプシステムを市販の音声認識装置, リレーショナルデータベース管理システム, 音声合成装置を使い組み上げた.このシステムはそれだけで機能するが, 同音語による曖昧性あるいは日本語表現の自然性などに問題があることが分かった。そこでまず第1に同音語問題について解決をはかるためにインスタンスキーという新しい概念を定義・導入した.インスタンスキーを用いれば, 同音語の入力による曖昧性を解消でき, ユーザの目的とするタップルをインタラクティブに検索することができる.第2に, プロトタイプシステムでは日本語の質問文をSQL文に変換するために必要な選択リスト, 表参照リスト, 検索条件を, ユーザが発行する日本語質問文にすべて含む必要があるため, 日本語質問文が複雑になり, 日本語としての自然さに欠けてしまう.この質問を解決するために, ビューと出現語彙表を段階的に使用するという手法を新しく導入・実装した.その結果, 結合質問や単純質問を表す日本語文の不自然さを解消することができた.
- 1998-04-15
著者
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