計算機シソーラスシステムの概念スキーマ設計
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概要
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自然言語辞書(以下,単に「辞書」呼ぶ)は,語学を含むあらゆる言語活動に必要不可欠な道具であるにもかかわらず,現状の大半が「紙の上の印刷」によってリニアテキスト化されているため,(1)利用者に非効率な逐次検索を強いたり,(2)語彙の意味の相互関係を陽に表現していない,等の構造上の大きな欠陥をもっている.これらを改善することに加えて,(1)辞書は本来,間断ない言語活動の影響を受け,緩慢な経年変化を続ける自然言語の姿を正確に映し出すべきものであるから特徴的なデータ更新操作を含む履歴情報管理が必要になり,(2)さらに用途に応じた利用者ビューを単一の語彙データ群から生成して,紙面の適応化を図らなければならない,これらを考慮に入れるならは辞書はまさにデータベース化の興味深い対象となる.本稿の目的は,比較的構造明解な辞書の例として,シソーラス(thesaurus)と呼ばれる類語辞書をとり上げ,その計算機システム化のための概念スキーマ設計を行うことである.そのためにまず次節で,シソーラスのデータ構造の実際を検討した後3節で,一種の拡張E-Rモデルを用いて同スキーマの概念設計を行う.4節では今後の拡張方針をまとめることにする。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1990-03-14
著者
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