Biologically-Based Modelingに基づく紅葉の再現 : 樹木個体のレベルにおける色変化
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概要
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紅葉は,3つの植物色素(クロロフィル・カロチノイド・アントシアン)の配合変化によってもたらされることが知られている.紅葉は7段階に離散化される[7].我々は,この生物学的事実のマッピングとして,紅葉発現プロセスを2D-葉個体レベルにおいて忠実にトレースできる画像生成モデルを提案した[4].この論文では,このモデルを3D-樹木個体レベル(葉の幾何構造を持つ集合体)に拡張する.この場合,各葉の紅葉ステージは,その葉への累積日射量から一意に決定されると仮定される.各葉への累積日射量は,その葉への1日の日射量を指定日まで積分して得られる.各葉への1日の日射量は,"開葉時期","太陽の運行","樹冠内の葉の相対的位置"の関数として決定される.樹冠内の葉の相対的位置の決定に,分枝行列則と3次元幾何樹木システムA-systemGMT1(3)を用いた.以上のモデルを実際の画像合成実験により検証してみたところ,一斉/順次開葉タイプの紅葉発現プロセスを再現することが示された.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-10-22
著者
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