疑似ダイレクトボリュームビジュアライゼーションによるイオン・原子衝突シミュレーションの解析
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概要
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原子の世界は最新の技術をもってしても視ることができない.しかし,物理現象を正しく理解するためには,原子の世界で何が起こっているかを知る必要がある.我々は,イオン・原子衝突を例にとり,原子の世界の可視化を試みている.昨年春の全国大会で発表した「Volume Visualization のイオン原子衝突問題への応用」の後続研究として,今年はまず昨年求めた陽子・水素原子衝突の計算の高速化をはかった.これにより,三次元離散空間内での電子分布の時系列ボリュームデータを,物理パラメータ値を変更して複数本作成することができ,現象そのものの解析に重点を置いた研究に移行することができた.実際の解析に主として用いたボリュームデータの可視化ツールは,別稿[3]で提案した疑似ダイレクトボリュームビジュアライゼーションと呼ばれる手法である.本稿では,実際に計算したボリュームデータに対し本手法の適用を試み,従来のインダイレクトがダイレクトな可視化手法と比較して,その優位性を実証する.なお,本研究に使用した計算機は米国旧Stardent社のTITAN3000システム,また可視化ソフトフトウェアにはAvs(AppIication Visalization System)Vers.4を用いた.原子の世界は最新の技術をもってしても視ることができない.しかし,物理現象を正しく理解するためには,原子の世界で何が起こっているかを知る必要がある.我々は,イオン・原子衝突を例にとり,原子の世界の可視化を試みている.昨年春の全国大会で発表した「Volume Visualization のイオン原子衝突問題への応用」の後続研究として,今年はまず昨年求めた陽子・水素原子衝突の計算の高速化をはかった.これにより,三次元離散空間内での電子分布の時系列ボリュームデータを,物理パラメータ値を変更して複数本作成することができ,現象そのものの解析に重点を置いた研究に移行することができた.実際の解析に主として用いたボリュームデータの可視化ツールは,別稿[3]で提案した疑似ダイレクトボリュームビジュアライゼーションと呼ばれる手法である.本稿では,実際に計算したボリュームデータに対し本手法の適用を試み,従来のインダイレクトがダイレクトな可視化手法と比較して,その優位性を実証する.なお,本研究に使用した計算機は米国旧Stardent社のTITAN3000システム,また可視化ソフトフトウェアにはAvs(AppIication Visalization System)Vers.4を用いた.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-03-01
著者
-
藤代 一成
お茶の水女子大学
-
佐藤 浩史
お茶の水女子大学人間文化研究科
-
佐藤 浩史
お茶の水女子大学理学部
-
白井 恵美
お茶の水女子大学理学部
-
松本 英美
お茶の水女子大学理学部
-
柳瀬 京子
お茶の水女子大学理学部
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