配線RC遅延算出のための配線径路予測方法
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概要
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回路構造の微細化により,一般の回路設計においても配線遅延に起因する回路の誤動作の問題が重要になってきている。従来,この問題は容量性の遅延問題として扱われてきたが,配線抵抗の増大により容量性遅延に加えて配線抵抗に起因する遅延時間を考慮に入れる必要を生じてきた。レイアウトの中で配線遅延時間を制御するには,配線時には既に因難であり,より有効な対策を講ずるためには配置の段階で考慮する必要がある。そのためには,配置の段階で配線のRC遅延時間を精度良く予測そなければならない。配線伝播遅延時間は,配線径路が既知であればElmoreの手法を用いて比較的精度良く知ることができる。従って,配置の段階で配線伝播遅延時間を予測するには,まず,配線径路を予測しなければならない。ところが,従来から知られているSingle trunk Steiner tee法(以下STST法と略記する)では,ネットのファンアウト数が増すに連れて大きな予測誤差を生ずるため,何らかの改善策が必要である。本報告では,配線伝播遅延時間を精度良くかつ高速に予測するための配線径路予測方法を提案する。
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1993-03-01
著者
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室伏 眞佐子
(株)東芝 研究開発センター Ulsi研究所
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村方 正美
(株)東芝 半導体設計・評価技術センター
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五十嵐 睦典
(株)東芝 半導体事業本部
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村方 正美
株式会社東芝半導体設計評価技術センター
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五十嵐 睦典
(株)東芝 研究開発センター Ulsi研究所
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