オフィスプロセッサellesシリーズ「自律分散」のオペレーティングシステム

概要

論文の詳細を見る
近年、オフィスプロセッサの利用については、単にオフィス業務の効率化を図るのみでなく、複数のオフィスプロセッサをネットワークで接続した水平分散構成をとることにより情報を戦略的に活用するといった、より高度で多様なニーズへの対応が求められている。また、オフィスプロセッサでは、コンピュータのしろうとでも簡単に操作、運用ができる使い勝手の良さが特徴であり、分散環境下においても、このことが特に要求される。このような背景のもとで、オフィスプロセッサellesシリーズでは、「自律分散」概念に基づき、複数のオフィスプロセッサがLAN(Local Area Network)で接続された構成を対象とし、簡単に運用できしかも部分的に障害となった場合でもデータの消滅を防ぎオフィス業務の継続を保証するエバーラン機能を実現した。本稿では、「自律分散」システムの基本アーキテクチャ及び、このアーキテクチャをオフィスプロセッサellesシリーズで実現するオペレーティングシステムの概要について述べる。
社団法人情報処理学会の論文
1990-09-04