性能面から見た分散型ソフト開発環境構成法
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概要
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近年,ソフトウェア開発においてUNIXワークステーション(WS)とローカルエリアネットワーク(LAN)からなる分散型ソフトウェア開発環境が利用されてきている.WSは利用の仕方からみると以下の3つのタイプに分けることができる.(1)スタンドアローンタイプ:LANを経由しないで各WS上でジョブを実行(2)LAN環境のもとでのサーバ・クライアントタイプ:クライアントはディスクレスWSとし,クライアント上でジョブを実行(3)LAN環境のもとでのサーバWSと端末の機能分担タイプ:端末側はPCやウィンドウ端末で,サーバ上でジョブを実行.この3つのタイプにおいて,(2),(3)のタイプが設備やファイル資源等の管理(例えば,OSインストール,システムメンテナンス)が容易であることなどから、利用が増大してくると考えられる.特に(2)のサーバ・クライアントタイプがその計算処理能力の分散というメリットから,利用が増えると考える.(2)のタイプにおいて,システム性能(スループットなど)はそのシステム構成に依存する.ディスクレスWSを中心とした場合,ネットワークを経由してサーバWSと通信するため,ディスクレスWSの構成のみならず,ネットワークの構成,サーバWSの構成がシステム性能に影響する.本稿では,(2)のタイプの分散型ソフトウェア開発環境において,システム構成がどのように性能に影響を与えるか,実測評価した結果を示す.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 1989-10-16
著者
-
桑名 栄二
NTTソフトウェア研究所
-
田村 亮彦
Nttソフトウェア開発センタ
-
桑名 栄二
Ntt ソフトウェア研
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桑名 栄二
Nttソフトウェア研究所 日本電信電話株式会社
-
二上 俊嗣
NTTソフトウェア研究所
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