手書き住所読取りにおける街区住所知識処理方式
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概要
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手書き住所の読取りでは,一般に画像から文字領域を切り出して認識し,候補文字の組合せと住所に関連する知識・規則とを住所知識処理(後処理)で照合して,結果を決定する.しかし,手書きの住所には,フリーピッチかつ字形が多様である,隣接文字の入組みや接触が多い,ノイズや汚れが多い等,文字の切出しや認識にとって困難な問題が多い.このため,正しい読取りのために切出し・認識候補中の正解含有率を高めようとすると,出力候補数の増加が避けらない.その結果,住所知識処理には,多くの候補の組合せの中から,効率よく適切な読取り結果を判定することが求められる.特に,丁目以下の街区部分は,同形や類似形の文字が多いことなどもともと候補が多くなりやすい要因があるので,この問題は重大である.本稿では,知識照合の重複処理を減少させた効率のよい街区住所知識処理として,(1)文字領域のカテゴライズ,(2)木構造への候補展開,(3)値範囲の検証,の3つのステップから成る方式を提案する.また,ノイズかどうかわからない文字領域に対する扱いが容易であるといった,提案方式の柔軟性にも言及する.
- 社団法人情報処理学会の論文
- 1995-09-20
著者
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