階層構造を持つ通信プロトコルの並列処理方式に関する一検討

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概要

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近年、100Mbpsを越える超高速ネットワークの導入に伴い、それらに接続されるコンピュータにおいて、伝送速度に対応する高性能な通信処理の実現が不可欠となっている。このためには、プロトコル処理用VLSIなどの専用ハードウェアの開発や、マルチプロセッサ構成の高性能ワークステーションを用いたプロトコル・ソフトウェアの実装などが有効である。これらの方法において高いスループットを達成するためには、通信プロトコルの処理全体を、独立な実行可能な部分に分割し、これらを複数のハードウェア・モジュールまたはプロセッサを用いて並列に処理することが必要となる。プロトコルの並列処理については、各種方式が検討されているが、本稿では、階層構造を持つ通信プロトコルを対象として、複数の方式を組み合わせ、高い並列性を実現するとともに、分割されたユーザデータの受信時の処理遅延を防ぐ並列処理方式について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1994-03-07

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