知識構造モデリング法のPrologによる設計と試作

概要

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人間が頭の中に持っている経験的、かつ感覚的知識というものは曖昧であり、高度である。このような専門的知識をヒューリスティックス(経験的知識)というが、このヒューリスティックスの内容把握、および構造同定は非常に難しい問題として現在さかんに研究されている分野でもある。このような専門家の知識の抽出問題は、現在知識工学におけるエキスパート・システムの構築に関して重要な問題であり、またエキスパート・システム構築の際の最大のボトルネックとなっている。KISN(Knowledge Interpritive structural modeling)法は、システム構造モデリング法であるISM法を知識構造の把握、整理に利用するものである。KISM法は、コンピュータを媒介として、われわれが心の中にいだく曖昧で複雑なイメージ(メンタル・モデル)を一対比較によって明確な姿として浮かびあがらせ、全体像を一目で把握させようとするものである。構造モデル、すなわち知識の断片間の構造は有向グラフとして図示され、それが再び人間の想像を刺激して問題の本質に迫るという一種のマシン系をなしている。本報告では、これらの過程においてコンピュータの関与する部分、すなわち、要素間の関係付け、知識構造モデルの作成、についてPrologを用いてインプリメントし、総合的な知識構造モデリング支援システムの試作について述べる。
一般社団法人情報処理学会の論文
1988-09-12

知識構造モデリング法のPrologによる設計と試作

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